~障子の張り替えは自分でも出来る?手順とコツのご紹介~

障子の張り替えは、和の住まいに欠かせない作業です。とはいえ、「自分で出来るのだろうか?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、初心者でも簡単に取り組める障子の張り替え手順や、綺麗に仕上げるためのコツをご紹介します。また、プロに依頼するメリットや、余った障子紙の活用方法についても解説。障子のある暮らしをさらに楽しみたい方はぜひ最後までチェックしてください。

※障子の「張り替え」は本来「貼り替え」と表記しますが、本記事では一般的に使われることの多い「張り替え」を使用しています。

 

障子の張り替えの手順

障子の張り替えは、一見難しそうに思えるかもしれません。しかし、手順をしっかりと押さえて作業すれば、初めての方でも美しく仕上げることが可能です。ここでは、初めて障子の張り替えをする方に向けて、作業の流れを具体的に解説していきます。

1.障子の張り替えに使う道具を用意します

障子の張り替えは、適切な道具を選ぶところから始めます。新しい障子紙や専用の糊、紙を切るためのカッター、そして糊を均一に広げるためのヘラやスポンジを用意しましょう。

また、仕上げに使う霧吹きも準備しておくと便利です。事前にすべてを揃えておくことで、作業中に慌てることがなくなり、最後までスムーズに進められます。

2.古い障子の紙を剥がします

綺麗に障子を張り替えるには、古い障子紙をしっかりと剥がすことが重要です。障子を枠ごと外し、平らな場所に置いたら、古い紙を軽く湿らせましょう。霧吹きで少し水をかけて紙をやわらかくすると、綺麗に剥がすことが可能です。

紙を端からゆっくりと剥がし、桟に残った糊は濡れた布で丁寧に拭き取ります。桟を傷つけないように注意しながら進めます。障子が剥がしにくいときは、専用の剥がし剤を使用するとよいでしょう。

3.新しい障子紙を貼る位置を決め、仮止めします

次に、新しい障子紙を貼る位置を慎重に決めていきます。紙を広げて桟の上に置き、全体のバランスを確認しながら位置を調整しましょう。紙が均等に桟を覆うように配置し、端を少しだけ余らせると後の作業が楽になります。

位置が決まったら、マスキングテープやセロハンテープなどを使って紙を仮止めしましょう。この段階でズレを修正しておくと、仕上がりがぐっとよくなります。

4.障子の桟に糊を塗ります

仮止めが終わったら、次は桟に糊を塗る工程です。専用の障子糊を使い、桟全体に薄く均一に塗り広げていきます。糊が水溶きタイプの場合は、説明書通りの分量に水を加えて薄めて使用します。糊が多すぎると乾きにくくなるので、適量を意識しながら作業しましょう。

その際、ヘラやスポンジを使うと、糊を均一に伸ばしやすくなります。糊が乾いてしまわないうちに手早く作業し、次の工程に進めていきます。

5.障子紙を貼っていきます

糊を塗ったら、いよいよ新しい障子紙を貼り付けます。仮止めした位置を確認しながら、紙をゆっくりと桟に押さえつけていきましょう。紙を中央から外側に向かって軽く押さえながら貼り付けると、しわが防げます。強く引っ張りすぎると破れることがあるため、注意が必要です。

また、手だけではなくヘラを使うと、さらにしっかりと紙が固定されます。紙が桟に接着していることを確認したら、余分な糊がはみ出さないように軽く拭き取りましょう。

6.余分な障子紙を切り取ります

最後に、余分な障子紙を切り取って仕上げます。カッターを使い、桟の端に沿って一息に切り取りましょう。このとき、定規を当てて切ると、真っ直ぐ綺麗に仕上がります。切り終わったら、全体をもう一度確認し、しわやズレがないか微調整しましょう。

以上が障子の張り替えの基本手順です。この工程をひとつずつ丁寧に進めれば、初心者でも満足のいく仕上がりを実現出来るはずです。次に、さらに仕上がりをよくするためのコツについてご紹介します。

 

綺麗に障子を張り替えるには

障子の張り替えは、先ほど説明した手順を守るだけでも十分綺麗に仕上げられますが、さらに美しい仕上がりを目指すことも可能です。ここからは、プロのような仕上がりを目指すためのコツやポイントについて解説していきます。

張り替え後に霧吹きで水をかける

張り替え作業が終わったら、仕上げに霧吹きで障子紙全体に軽く水をかけていきます。このひと手間で紙が適度に湿り、乾く過程でピンと張るため、しわが自然に伸びていきます。

ただし、水をかけすぎると紙が破れる可能性もあるため、水を細かい霧状にするのがポイントです。この方法を使うと、紙の張りがより均一になり、さらに見栄えがよくなります。

湿度の高い日に張り替える

張り替え作業を行う日は、天候や湿度にも注意が必要です。湿度が高い日を選んで作業すれば、障子紙の乾燥を防げるため、しわになりにくくなります。乾燥した環境では紙が縮んでしわになりやすいため、梅雨時期や雨上がりの湿度が高い日に作業を行うのがおすすめです。

ただし、湿度が高すぎると糊が乾きにくくなる場合もあるため、適度な湿度を意識しましょう。

プラスチック製の障子紙を使い張り替える

通常の和紙製の障子紙よりも耐久性を重視するなら、プラスチック製の障子紙を検討してみましょう。プラスチック製の障子紙は、水や汚れに強く、破れにくい点が特徴として挙げられます。

また、取り扱いも簡単で、初心者でも扱いやすい点も魅力です。特に、小さなお子さんやペットがいる家庭では、耐久性の高さは大いに役立ちます。近年では、見た目も和紙に近い風合いのものもあるため、実用性と美しさを両立出来るでしょう。

張り替え業者に依頼する

自分で張り替える自信がない場合や、完璧な仕上がりを求める場合は、プロの業者への依頼を検討してみるのもよいでしょう。経験豊富な専門の業者であれば、手際よく美しく仕上げてくれます。

また、作業時間を大幅に短縮出来るため、忙しい方にもおすすめです。さらに、業者によっては障子紙の種類を豊富に取り揃えており、好みや用途に応じた選択が出来ます。詳しくは次の章で解説していくので、興味のある方はこのまま読み進めてください。

 

業者に任せるといい理由

プロの業者に依頼することで得られる主なメリットは以下の3つです。

それぞれ詳しく解説していきます。

綺麗な仕上がり

業者に依頼する最大のメリットは、仕上がりの美しさです。プロの職人は、豊富な経験と専門知識を持っており、細部まで丁寧に作業を行います。

例えば、障子紙を貼る際の糊の量や貼り方、しわを防ぐテクニックなど、個人では気づきにくいポイントにも徹底して注意を払います。その細やかな気配りにより、仕上がりが均一化され、見栄えのよい障子が完成するのです。

美しい障子に囲まれて生活したい方や、和室全体の雰囲気を大切にしたい方は、プロの技術に頼ったほうがよいでしょう。

時間がかからない

自分で障子を張り替える場合、慣れていないと数時間以上かかることも少なくありません。しかし、業者に依頼すれば、経験豊富な職人が手際よく作業を行うため、短時間で高い品質に仕上げてくれます。

特に、複数枚の障子を張り替える場合や、急いでいる場合には大きなメリットとなるでしょう。業者に依頼することで、自分の時間を別のことに使えるため、時間の節約にもつながります。

障子紙の種類が選べる

障子紙の選択肢の幅が広いのも、業者に依頼する魅力の一つです。近ごろは、伝統的な和紙だけでなく、耐久性に優れたプラスチック製や防汚加工された障子紙も選べるようになっています。

業者へ依頼すれば、用途や好みに応じて最適な素材を提案してくれるため、仕上がりだけでなく、機能面でも満足のいく選択が可能です。また、特別なデザインや柄入りの障子紙を選ぶことで、部屋全体の印象を一新することも出来ます。

 

余った障子紙を使った小物作り

障子の張り替え作業を終えると、どうしても余った障子紙が出てしまうことがあります。そのまま捨ててしまうのはもったいないので、余った紙を使って簡単な小物を作ってみてはいかがでしょうか?ここでは、特におすすめの活用方法を3つご紹介します。

 

オリジナルランプシェード

余った障子紙を使って、和の雰囲気漂うランプシェードが作れます。紙のやわらかい透け感を活かせば、優しい光が部屋を包むおしゃれなインテリアになるでしょう。リビングや寝室の間接照明として使うと、落ち着いた空間の演出として役立ちます。

<作り方>

和風ブックカバー

障子紙の風合いを活かしたブックカバーも簡単に作れるアイテムの一つです。お気に入りの本を和の装いで包むことで、読書の時間がさらに楽しくなるでしょう。

<作り方>

和柄の便箋や封筒

障子紙の質感を生かした便箋や封筒を作るのも素敵です。障子紙ならではの、やわらかな手触りは、手紙を受け取った相手に特別感を与えます。

<作り方>

 

そのほか、余った障子紙は、工夫次第で日常生活を彩る素敵なアイテムに変えられます。張り替え作業後も、このような手作りアイテムを楽しむことで、障子紙を活用してみてください。

 

まとめ

障子の張り替えは、正しい手順を踏めば初心者でも綺麗に仕上げることが可能です。ただし、より美しい仕上がりや時間短縮を求めるなら、業者への依頼をおすすめします。

 

丸正木工所は、伝統を守りつつも現代のニーズに応える障子張り替えサービスを提供しています。また、多様な障子紙のラインアップを取り揃えており、和紙の風合いを大切にしながら、耐久性や機能性にも優れた素材をお選びいただけます。

張り替えだけでなく、障子の修理やメンテナンスに関するアドバイスも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。職人の確かな技術で、住まいの雰囲気をより一層引き立てる仕上がりをお約束します。

 

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